3月12日 川口ミナミFC交流戦

3月12日、飯塚小学校において川口ミナミFC交流戦が開催されました。


チーム構成

 T.F.C. U-8

  2年

   濱田 朱唯  菊池 泰陽

   大熊 夏季  三澤 祐太

   西尾 湧大  小松 勝也

   坂本 空翔  竹内 海翔

   岡部 篤弥  福田 育郎

   浅見 駿介  山内清ノ介

   守富  壮  立山 大祐

   小島  悠

   吉野 暁雄



総 評

試合に参加してくれた2年生のみなさん、お疲れさまでした。

みなさんの先輩たちもそうですが、タルタルーガには本当に素晴らしい選手がたくさん集まってきてくれていることに、コーチとして大変感謝しています。

特に今年の2年生は、非常に個性豊かな選手が多く在籍していると感じます。また2年生の長所として、サッカーを「遊ぶ」「楽しむ」ことが出来る選手がたくさんいます。コーチに教えられるというよりは、自ら遊びを通して個性を獲得出来る能力が高い選手たちだと思います。

そのような能力は、低学年選手として最高のアドバンテージを持っていると言えるでしょう。チームとしても、その部分にフォーカスした取り組みがメインになっています。いつも「いい顔」でサッカーをしてくれる選手たちに、ありがとうのお礼の気持ちを伝えたいと思います。


「鬼に金棒」という言葉があります。

在籍選手一人ひとりが「鬼に金棒型」選手になって欲しいと思います。「小僧に金棒」でも「手ぶらな鬼」でもありません。

ここで言う「金棒」とは、みなさんの「長所・個性」を例えたものです。上述の通り、2年生は「金棒」をゲットする能力は優れたものを感じることが出来ます。

本来ならそれだけでも素晴らしい事なのですが、コーチは欲張りなので次のステップ「鬼」になる準備を始めたいと思います。

「鬼」と「小僧」の違いは「金棒」をちゃんと振り回すことが出来るか、使いこなすことが出来るかどうかの違いです。「金棒」を手に入れたからにはもう大丈夫、怖いもの無し。。という訳にはいきません。

サッカーの試合では、自分の良さを出せる試合もあれば、出せない試合もあります。その良さを出せる試合レベルがチーム、個人のサッカーレベルになります。

「鬼」に変身する作業は、そのサッカーレベルを上げるために必要な訓練だと思ってください。

上級生は、ほとんどの時間を「鬼に変身する」ために使っています。ごく稀に「根っからの鬼」を感じさせる選手がいますが、在籍2年生24名の中には残念ながら1人もいません。「小僧に金棒」状態です。。(笑)

サッカー選手にとって「鬼」に変身することのメリット、大切さは、コーチが認めた本物の先輩「鬼」選手たちを見れば、みなさんも分かってくれるのではないでしょうか。

この先中学、高校とサッカーを続けていく上で、小学生のうちに「金棒」を獲得することと「鬼」に変身することの2つは、絶対にはずせない取り組みだと考えています。


それでは「鬼」選手になるためのポイントをいくつか紹介します。

  「鬼」に変身  身体が強い、速い、大きい、健康、頭がいい、回転が速い、運動神経がいい

  「鬼」に変心  気持ちが強い、心が豊か、目標、希望、勇気、挑戦、努力、楽しみ

あまりにも当たり前すぎる言葉が並びますが、このような人間としてのベース、土台の上にサッカー技術は乗っかっています。

同じような技量の選手どうしでも実戦でのパフォーマンスが異なるのは、この「土台」の部分の差が影響しているからだと思います。

チャレンジ選手になりたての選手が、実戦で見違えるようなパフォーマンスをする光景を目にすることが頻繁にあります。その選手は短期間で技術が上がったわけでも、身体が強くなったわけでもありません。心が変わっただけなのですが、以前とは別人のような輝き、存在感を発揮します。

そのような「変心ぶり」を経験させていただく度に、みなさんの持っている「可能性」の大きさに改めて驚きと素晴らしさを実感いたします。

今回の試合で「鬼」選手度を量るとすれば、ミナミの選手たちの方が一枚上手だったように感じました。

「自分の力を出し切る」「やりたい事をやり抜く」「相手にやらせない」。。この部分にフォーカスしてゲームを見ていましたが、どの選手もまだまだこれからといった感じです。

「遊ぶ」「楽しむ」能力に加えて、これからは「闘う」能力も求められるようになります。「闘える選手」になるためには「鬼」に「変身・変心」出来るかが大きなポイントになるのではないでしょうか。

チームに「戦闘能力」を求める時期としては、今の2年生は歴代2番目の早さであることはお伝えしておきます。

1番は去年卒業したチームでしたが、優秀な彼らをもってしても「鬼」にフォーカスした取り組みは選手、コーチ共に大変なパワーとスタミナを必要としました。持てる力を全てそこに注ぎ込んだと言っても過言ではありません。

また、この取り組みには終わりがありません。たとえ少しずつでも前に進み続けるのがアスリートです。チャレンジ選手は、アスリートの習慣を身に付ける訓練をたくさんします。

この「習慣」を楽しめる、継続するパワーが、選手としての「逞しさ」の度合いになると思います。この部分の違いが選手としてのレベルの差になることは、毎回お伝えしている最大のメッセージポイントです。

今回の試合では選手に結構無茶な指示も出しましたが、その指示をやり抜く力を試しました。その意味でコーチに一番強い印象を与えてくれたのは、空翔くんです。わがままドリブル、ボールを奪う、相撲、大声コンテスト。。どれをとっても、何か伝わってくるものがありました。

いつもなら圧倒的に駿介くんが目立つ要素ですが、彼と肩を並べる、または追い越す勢いのある選手が出て来てくれたことは「鬼に金棒」計画が加速される追い風になるでしょう。

2年生は、元々元気のいい選手がたくさんいます。どんな時でも、どんな場所でも眩しいくらい輝けるパワーを持った選手に一人ひとりが成長していくことをみんなで目標にしましょう。

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