2月2日、飯塚小学校において川口ミナミFC交流戦が開催されました。
チーム構成
T.F.C. U-9
3年
安村 謙佑 谷岡 伶哉
小島 駿介 山本 遥斗
沼口 颯恭
矢作 悠人
鈴木 悠太
木場 藤吾
阿部 航汰
小松 勝希
総 評
選手のみなさん、平日のナイトゲーム、お疲れさまでした。
いよいよ3年生チームも、ショートパスポゼッションを開始いたします。今回はチャレンジ選手を中心に選抜チームを編成しました。試合でもお伝えしましたが、今回のメンバーにはチームのやり方を3年生全選手に浸透させる役目を担っていただきます。みんなで話し合い、協力しあいながら、楽しいチームを創り上げていってください。
今までは、自分の「武器」を獲得することを重点に試合をしてきました。今後もその取り組みは継続いたしますが、併せてその「武器」をチームのために活かすことを始めます。そのために最低限必要なチームのスタイル、約束事、また個人に与えられた仕事をお伝えします。それらをゲームで遂行しながら「個人の武器」を発揮していく取り組みになります。
3年生には、今回初めて各選手にきちんとポジションと仕事を与えてゲームをしていただきました。結論から言いますと、コーチの想像を遥かに上回る上出来の結果だと思います。各選手が与えられた役割を遂行する意志と能力が非常に高かったです。コーチの中ではこの部分がテーマでしたので、少し安心しました。
これが上手く行かなかったら「チームプレー」の話をしようと思いましたが、この話はこれでおしまい。。
今回お世話になったミナミの新井コーチにも「タルタルーガって、今の4年生のイメージなんですよね。」というお話をいただきました。確かに4年生は歴代チームの流れを完全に継承しています。そして今、3年生もそれに続こうとしています。ですが、これはあくまで「戦い方」であって、これを各選手が遂行することが試合での目的ではありません。
目的は「個の能力」の向上です。
そのためのベースの部分がチームの「戦い方」であったり「イメージ」であると思います。ですから構成される選手の特徴によって、チーム自体が変化しますし、またそうならなければいけません。
自分の仕事を一生懸命こなすためだけのゲームになっては、本末転倒です。
ですので初回にして早くも「個の能力」のお話をします。
まずは良かった点。。どの選手も「相手に身体をつける」「軸を入れ替える」能力が向上しています。この傾向は4年生にも見受けられましたが「腰入れポゼッションゲーム」の成果が出ていると思います。まだまだ脚出し対応の場面も多くありましたが、以前に比べれば格段の進歩です。特に駿介くん、悠人くんの中盤での対応は素晴らしかったです。
それと藤吾くんの気迫溢れるパフォーマンスには、誰もが驚いたのではないでしょうか。この日一番の収穫です。また遥斗くんのチャレンジ選手以上の大活躍も光っていました。
逆に課題として取り組んでいかなければならないことは「運動神経、運動能力」「頭の回転」です。このことに関してはエンジのユニフォームを着ているかぎり、絶えず求め続けられることでしょう。アスリートを目指すなら、これらを追求することは当然のことですし、それ無しにサッカーを行うことは考えられません。
それにしてもうちの選手たちは実に「鈍臭い」。。「身体も頭もキレキレ」の選手なんか一人もいません。。(笑)
まぁ、そんなことは以前から百も承知でしたが、何としても改善したいと思います。
悠人くんを例に挙げると、パスの質、精度が落ちる時、また決定機を外す時の身体の使い方、動かし方が実に不自然で不格好です。他の選手に至っては、絶えず不格好で鈍臭い。。また相手の切り返しに対する自分の軸移動の能力が低くすぎです。
これではチームが勝っても、うまくいっても、全く意味がありません。全ては「個の能力」のクオリティ追求のために行っていることを忘れないでください。
ちなみに「もそぞう」こと涼介くんは身体の後ろ側を使えるような訓練をしています。前側の筋肉を使いすぎてバランスが悪く、伸び、しなやかさが出せません。「バタバタ」こと麗心くんは滑らかさ、しなやかさ獲得のため、力みを減らし効率的な力の伝達の習慣化に取り組んでいます。
4年生になると、股関節の使い方、重心移動、体幹主導型の動きといったことに使う時間も相当増えます。箸の持ち方、鉛筆の持ち方を一から見直すような取り組みが必要な選手も大勢出てくることでしょう。
大変地道な作業の連続になりますが、アスリートとしての自覚を持って「ベースの高い、伸びしろのある」サッカー選手をめざしましょう。