5月14日、ミズノフットサルプラザ所沢においてミズノフットサルジュニアカップが開催されました。
チーム構成
T.F.C. チャレンジU-10
4年 3年
門馬 克生 安村 謙佑
古川 拓人
朝倉 圭祐
西澤 大志
濱田 蒼唯
塚田 翔吾
藤村 直樹
試合結果(5人制、12分)
予選A組
T.F.C. ー 川越ストロングスSC
4 ー 2 門馬克生 2 朝倉圭祐 2
T.F.C. ー ジョカーレA
1 ー 5 藤村直樹 1
T.F.C. ー ミズノサッカースクールA
11 ー 1 朝倉圭祐 6 西澤大志 2 藤村直樹 2 濱田蒼唯 1
2位パート
T.F.C. ー 勝呂SC
1 ー 1 古川拓人 1
総 評
4年生のみなさんは、練習時間が変わって一月が経ちました。生活のリズムは大丈夫ですか。。
前回ゴールデンウィークに行われた交流戦では、4年生の成長を実感することが出来ました。
特に今までAチームでプレーする機会が少なかった選手たちの中からも、闘う表情を見せる選手が何人も現れてくれたことは、コーチにとって大変嬉しい成長ぶりです。
また、新たにチャレンジ選手になった克生くん、拓人くんの目つきが、以前とは比較にならないほど力強いものに変わっていたのも印象的でした。
そうした良い流れのチーム状態で参加した今回の実戦でしたが、結果・内容ともコーチの予想とは異なるものになってしまいました。この日のチームを一言で表せば「輝きがない」1日でした。
しかしながら、みなさんの目に鋭さがある時に「こういう経験」をすることは、むしろプラスになると思います。また、プラスにしなければいけません。
チーム、個人の課題がはっきり見えた実戦となりました。コーチの中では以前から抱えていた課題でしたが、それを「いつ」切り出そうかタイミングを考えていました。そろそろ次のステップにいきましょう。
その前に、新しくチームに合流した蒼唯くんに、今までの取り組みの流れと今後の展開をお話します。
タルタルーガでは低学年、3年生くらいまでに個人として「個性」「武器」の獲得をテーマにサッカーをします。それと「ボールスキル」の獲得は絶対条件です。それに「取り組み姿勢」を加えた要素を判断し、チャレンジ選手を選考しています。
選手によってストロングポイントは様々ですが、今の4年生は先輩たちと比較すると総体的にボールスキルが弱いです。突出したセンスを表現する選手もいません。小学生のうちに獲得したい能力ですので、楽しみながら自身の才能に向き合ってください。
蒼唯くんは今までのチームで何を獲得して来ましたか。。それをコーチや仲間の前で表現してください。ここまでが今まで取り組んできたメインテーマです。
今後は、選手が獲得したストロングポイントを「実戦で発揮する」ことにテーマが移ります。
実戦で個人のアドバンテージを発揮する、また発揮できるゲームのレベルを上げるために必要な要素を模索しながらスキルアップをしていきます。
このステージになると「チームの一員」として「チームの勝利」のために「個人」の武器を使うことになります。
今まではポジションやキーパーも無く、相手味方関係なく個人の可能性を探る期間の意味合いが強かったと思いますが、これからは頭を切り替えてゲームに臨んでください。
今現在、4年生チームはちょうどこの転換点にいます。幸運なことにタルタルーガには個性や武器を持った優秀なタレント選手が多く在籍しています。今後はそれをチームに活かしてください。そして自分自身も輝いてください。
これがみなさんの今後のメインテーマになると思います。
このテーマを聞いて、みなさんは誰を思い浮かべますか。。コーチはまたまた麗心くんです。
タレント性では彼と同等、またそれ以上の選手もいます。しかしながら彼が決定的に他の選手と異なるのは、それを「チームに活かす・ゲームに活かす」能力が優れている点ではないでしょうか。また「仲間を活かす」ことにも秀でています。それを可能にしているのは「サッカーをよく知っている」からかも知れません。
またフィジカル、メンタル面のアドバンテージだけでなく、特にコミニュケーション力、創造力、挑戦力、責任感、頭の良さ、素直さ、明るさ等を持ち合わせています。
サッカーの技術要素だけでなく、グランドの中でも外でも共通する大事な能力も大きく関係してくるのが、今後の取り組みのポイントになります。
もう一つお話ししたいのは「運動神経がいい」「足が速い」「身体が大きい」「パワーがある」「足先が器用」「ヒザが柔らかい」「重心が低い」「空中戦に強い」「闘争心がある」。。これらは選手個々の特徴であって、サッカーが上手いのとは違います。
これらの特徴を、ゲームに効果的に取り入れることが出来る選手が「サッカーが上手い」選手だとコーチは考えています。その特徴、武器を多く持っている、またはクオリティが高い選手を「タレント」選手と呼んでいます。
それでは「ドリブルが上手い」というのはどうでしょうか。ドリブルをする選手がタルタルーガには多くいますが、「サッカーが上手い」と称されるか「ボール扱いが器用」という特徴のある選手に分類されてしまうのか。。
残念ながら麗心くんを除く全選手が「足が速い」と同格の「ボールが持てる」という特徴どまりです。グランドの中ではどの選手も華麗にドリブルをしているように見えますが、コーチから見るとみなさんが想像する以上にレベルの差があることはお伝えしなければなりません。
いちばんの違いは「判断」「選択肢」「ゲームセンス」の部分です。スピードやタッチ、フェイントにばかり目が行きがちですが、今のボールいじりが評価されるのは低学年までです。今後は「真のドリブラー」を目指していくことになりますので、しっかりとチーム活動についてきてください。
さて今回の試合の話に戻りますが、前回の交流戦と異なる点は、メンバー構成です。
麗心くんと大雅くんをはずして参加しましたが、改めてこの2人の存在の大きさを感じさせられてしまいました。
この2人を帯同させないからといって、現在のチーム状況から見れば大きな戦力ダウンになるとは全く考えていません。ただ今までチームの精神的な支えやリーダーシップの発揮は、この2人が担っていたんだということを痛感させられました。
麗心くん移籍後、新たなリーダーに誰がなるのか静観していましたが、チャレンジ選手でない大雅くんが最有力のように感じました。このことは、現7名のチャレンジ選手のみなさんには危機感を持っていただきたい。
今後、大雅くんがチャレンジ選手になったとしても、問題の根本は変わりません。
チャレンジ選手に求められる資質とは、いったいどんなものなのか、もう一度思い出してください。選手としてアドバンテージがあるのは当然のこと、それを今より伸ばす能力を訓練する、習慣づけるのがチャレンジ選手としての基本中の基本です。
リーダーシップや積極性、人間的な輝きといったことについては、チャレンジ選手全員が備えなければならない能力ですし、その訓練を積むのがチャレンジ選手です。このような能力が、自身を成長させる「推進力」となっていくことにもっと敏感にならなければいけません。
今現在、どんなにサッカーが上手く見えても、そういう部分に欠ける選手に明るい将来はないとコーチは本気で思っています。
特に直樹くんと圭祐くんは、キャプテン候補としてコーチに指名されたと思いますが、いつも中途半端な手の挙げ方しかできず、コーチとしては不満が残ります。今回の試合は、チームの中心選手のメンタリティがゲームに反映されているように見えて仕方ありません。
また、現状では君たち2人にゲームの全てを任せています。君たちの頭の中にあるものがチームとしてのゲーム運びに直結しているといってもいいでしょう。先輩たちの中には素晴らしいゲームメーカーが多くいました。その選手たちのおかげで「タルタルーガサッカー」を展開することが出来たのです。ゲームセンスを持ったリーダーが1人でも現れると、周りの選手も成長します。
「見る」「イメージ」「判断」「遂行」。。直樹くんと圭祐くんに今一番求めたい、訓練して欲しい能力です。君たちのイメージ・判断が、4年生の「タルタルーガサッカー」につながっていきます。
この2選手を超えるゲームメーカーの台頭も期待しています。1年後、2年後には、誰がチームをリードしてくれているのでしょうか。
これを実現させるためにはどのような取り組みをしていけばいいのか、みんなでしっかりと考えていきましょう。