9月5日 4種リーグ戦

9月5日、新座多目的グランドにおいて4種リーグ戦(6節)が行われました。


チーム構成


 T.F.C. U-12

   6年      5年      3年

    小林 遼也   小林  渉   中道 麗心

    植竹 祐人

    千葉 大夢

    斉藤 開輝

    石黒 秀輝

    吉田  凌

    飯田 将太

    宮中  翼

    相馬 あい

    野島 佑悟


試合結果(11人制、20分ハーフ)


   T.F.C. ー レッツドラゴン

    2  ー  1    植竹祐人 1  斉藤開輝 1


   T.F.C. ー 上青木

    0  ー  0

一見微笑ましい光景に思えますが、現在のトップチーム選手の抱える問題をよく表している場面だと思います。

中央で立っている選手は、2週間後には埼玉県代表で試合に出場する選手です。コミニュケーション能力、闘争心、向上心、プライド。。。たとえ冗談でもこのようなシチュエーションになって欲しくはありません。

この選手には大きな夢があります。しかし、それを実現するためには足りないものがまだまだあります。それをどこまで真剣に捉えるかで、夢の実現確率が変わってきます。

他の選手たちもフォーカスポイントはそれぞれ異なるものの、自身の目標に近づくために時間を使っていることでしょう。技術やフィジカルの具体的な向上を目指すにあたり、チャレンジ選手には夢の実現力の向上を求めます。


では「夢を叶える力」とは、一体どんなものでしょうか。自身の「理想」と「現実」をきちんと認識・イメージできること、それをつなぐ道筋を発見・組み立てられること、その道筋に継続して取り組めること。。

他にもいろいろあると思いますが、選手がどの道を選択するにせよ、よいアクションを継続するためには「パワー」が必要です。この「パワー」は、「人間的な輝き」と置き換えることができるかも知れません。

みなさんは、在籍選手のなかで一番パワーを感じる、輝いている選手ランキングナンバ−1に誰を選びますか。コーチが選ぶナンバ−1は涼介くんです。コーチの中では他の選手をブッチギッての圧勝です。

彼はJチーム登録の選手ですが、それは彼が優れたものを持っているからです。では、チャレンジ選手との違いはどんなところにあるのでしょうか。彼に対してサッカー技術で勝る選手もいるでしょう。フィジカルで上回る選手もいます。ですが、人間的なパワーで勝る選手がいるでしょうか。その差はピッチの外より中で、練習よりも実戦でより顕著に感じてしまいます。

みなさんも今より上のレベルでサッカーをしたいという夢があるのなら、この部分に「生まれ変わる」つもりで向き合うことが必要だと思います。たとえ自分のゴールが見えたとしても、そこにたどり着くためには強力な推進力が必要だからです。その目標が大きく、遠ければ遠いほど、より大きなパワー・エネルギーが要りますよね。

今、自分が目指すゴールの大きさとそれに必要だと思われるパワーを比較・検討してみてください。現状で十分だと考えるならばOKです。ですがバランスがとれていないと考えるのなら、対処する方法は2つです。ゴールを小さく設定し直すか、パワーをあげるか。。どちらを選択するかは、選手に任せます。

アンバランスな状態が長引けば、飛行機のコックピット計器のように「バランスを修正してください」と警報が鳴り続くことになります。エンジン出力と飛行距離の関係にみなさんの意識が向くまで、そのスイッチは切りません。。


みなさんのサッカーの実力は、コーチが一番よく知っています。○○選抜、○○トレセンといった選手が集まっているはずですが、実戦でのみなさんの姿からは、そのような選手の集団には全く見えません。

実戦でいつもコーチが不満に思うことは、技術が足りない、判断が悪い。。そういったことではありません。選手一人ひとりのパワーが感じられないこと、この一点です。

自分のやりたいことをやり抜く、相手のやりたいことをやらせない、チームが勝つ、これを遂行するための基本的なパワーが。。

「向上を続けるパワー」=「実戦で実力を出し切るパワー」=「フィジカル・メンタル・コミニュケーション能力」

それぞれがどれも連動している要素ですし、その強さ・大きさに比例しているものではないでしょうか。

選手に力があるのにそれを実戦で発揮できないのは、指導に問題があるか、選手に何か足りないか。。この際、指導者の問題はさておき、「山根がバーン!!」のワンフレーズのみでチームを1週間大爆笑の渦に巻き込んだ、元気いっぱいの涼介くんばなしをしましょう。


<人間力爆発!! みんなも涼介くんを感じよう>

・練習中での1コマ

  (涼介くん) 「ヘイヘイ、祐人くん。。」

  (宮中コーチ)「涼介、おまえいい顔してんなー」

  (涼介くん) 「・・・・・。 ニヤッ。」

       人間力爆発その1  選手はいつでもいい顔で。。特にプレー中は。


  (コーチ)  「○○の他に何かアイデアがある人。」

  (涼介くん) 「ハイハイ、○○」

  (コーチ)  「はい、他に。。」

  (涼介くん) 「ハイハイ、○○」

  (コーチ)  「どうしてそう思うの。。」

  (涼介くん) 「ハイ、じゃ、○○。。」

  (コーチ)  「なるほどね。。」

  (大夢くん) 「○○がいいと思います。」

  (コーチ)  「それはいい選択かも知れないね。。」

  (涼介くん) 「えーっ。。。」

       人間力爆発その2  ひとつの正解が出る前に、トンチンカンだが自分の意見を10個発表できる。


  (涼介くん) 「コーチ、見て見て。。」

  (コーチ)  「どれどれ、やってごらん。」

  (涼介くん) 「コーチ、見て見て。。」

  (コーチ)  「うんうん。見てるよ。。いい感じだね。。」

  (涼介くん) 「コーチ、見て見て。。」

  (コーチ)  「・・・・・。」

       人間力爆発その3  とにかく自己アピールしないと気が済まない。


この他にもまだまだたくさん彼の人間力爆発エピソードはありますが、公にするのはこれくらいにしておきます。

どうですか、他の選手は真似できないでしょう。。(笑)

これらの「パワー」エピソードが、実戦でのパフォーマンスと直接リンクすることが理解できない選手もいるかと思います。ですがハーフタイム、試合終了後に確認してみてください。どんな顔でプレーしていたのか、自分の考えやアイデアがどれくらいあったのか、味方にそれを伝えたのか、自己表現は満足できたのか。。

そういった部分にコーチは不満を感じています。コーチが考えるサッカーとは、大げさに言うとアイデアや表現を楽しむためにあることが理想です。それを可能にするのがテクニックであり、フィジカルであり、戦術であると思います。サッカー選手に必要なものは、技術と身体だけではありません。もっと違う角度から選手を見る目を持つこと、チャレンジ選手のパフォーマンスを劇的に向上させるためには、そのような視点を意識させなければいけないような気がします。

総 評

左の写真は、前日のアルディージャスクールでの一コマです。大変楽しい雰囲気の中で行われていましたが、この場面はドリブル、素早いボール交換の後、そのボールをキープする内容だったと思います。最後に残ってしまった選手がボールを探しているのですが見つからず、固まってしまっています。実はボールはコーチの背中に隠されているのですが。。。

           ●試合結果へ戻る