5月8日・9日、戸田市道満グランドにおいて関東ガールズエイト埼玉県南部予選が行われました。
T.F.C.レディース5名の選手に加え、市内チームから3名の選手応援をいただき、川口ガールズとして大会に参加させていただきました。関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。
チーム構成
川口ガールズ T.F.C.レディース U-12
6年 5年
相馬 あい 石黒 華織
深井ほたる 石黒 彩織
相馬 瑠風
西山 裕香(FCウィンベックス川口)
近藤 千鶴(神根FC)
鈴木 美玖(神根FC)
試合結果
1日目
川口ガールズ ー 戸塚FCガールズ
1 ー 4
川口ガールズ ー 戸木南ボンバーズ
0 ー 7
川口ガールズ ー 東大宮エンジェルス
4 ー 4
2日目
川口ガールズ ー リベルタ岩槻
0 ー 0
川口ガールズ ー SC和光ベレーザ
1 ー 4
川口ガールズ ー 大宮日進SSレディース
0 ー 0
総 評
少女連盟主催の公式戦に参加できる機会をいただき、関係各位の皆様に厚く御礼申し上げます。
また、川口ガールズとして選手を送り出していただきました神根FC、FCウィンベックス両チームの皆様にも感謝いたします。大会当日のベンチワーク、練習会等指揮をとってくださいました小倉監督はじめスタッフの皆様、どうもありがとうございました。
レディース選手のみなさん、念願の女の子だけの大会に参加した感想はいかがですか。。
練習会、大会となかなかみなさんのそばにいられなかった事を申し訳なく思っています。ここではコーチが見た限りで感じた事をお話しさせていただきます。
なんと言ってもレディース選手たちの特徴は、とても楽しそうにチームに参加してくれていることではないでしょうか。それはサッカーを通して友達の輪を広げたり、様々な経験を積んだりと、サッカーが友達とのコミニュケーションツールとして確立されているからだと思います。とても素晴らしいことですし、コーチも嬉しく思います。
レディース選手だけの練習では普段見せない表情をのぞかせる子もいますし、コーチのつかんだ情報では交換日記も行われているようですね。(どんな内容かは知りませんが。。笑)
そのような中で普段は練習を行っていると思います。当然上手くなりたい、強くなりたいと思っている選手がほとんどでしょうが、「ワイワイ楽しく」と「自身の成長を実感出来る」ことの間で瞬間瞬間心が揺れ動いているのが実際のところだと思います。チームの取り組みにおいてはどちらも大切な要素ですが、自分の中でしっかり「使い分け」が出来る選手になって欲しいと思います。何故なら今後もこのような試合に参加するのであれば、より実戦に必要な能力を獲得しなければなりませんし、自らそのアクションを起こさねばならないと思うからです。
レディース選手が成長を実感する瞬間とは、どんな時ですか。。ボールが上手く扱えるようになった、フェイントが上手くなった、パスが回せる、キックが狙い通りに飛ぶ、シュートが入るようになった。。どれも大事なことですよね。同じ質問を男子トップチームの選手にぶつけたら、どんな答えが返ってくるでしょうか。
フリーランニングの質が上がった、ハードワークの時間が増えた、攻守の切り替えが速くなった、セカンドボールを拾えるようになった、スピード・アタリで負けなくなった、といったところでしょうか。
細かいものでは、軸や姿勢を意識したプレー、効率的な身体の使い方、心の安定といったような習慣化をテーマとしている項目を挙げる選手もいるかも知れません。またはトップスピードでのプレー、緩急の変化、判断、メンタル、オフの過ごし方等をフォーカスする選手もいるでしょう。
どれもグランドでよく耳にするフレーズだと思います。レディース選手とトップ選手の着眼点の違いは、今現在の練習におけるフォーカスポイントの違いからくるものです。トップ選手たちもフェイントがどうのリフティングがどうのという時期がありました。彼らが2、3年生の頃ですが。。
レディース選手も時間をかけてボールスキルから始まり、とんぼ返り等の体操に至るまで、今までいろいろな事を経験してきました。今回参加した5名の選手は、その全てをクリアしてきた優秀な選手たちです。
ですが今までの取り組みは、サッカーを楽しむための準備運動にすぎないのです。「えーっ」と思うかも知れませんが、やはりサッカーはゲームが全てだとコーチは思います。もちろん今までもゲームは行ってきましたが、今後はより一層ゲームで個人の力を発揮することが求められていきます。
つまり、個人技術を上げる事は継続して行いますが、あわせてその技術を実戦で十分に発揮できるようにする事、また発揮出来るゲームのレベルを上げる事、そういった取り組みを行っていきます。
このレベルになると「チーム」という感覚が非常に大事になってきます。「自由」と「責任」、「主張」と「貢献」「役割」といった事を背負いながら、自分のプレーを発揮しなくてはなりません。当然ながら勝負の結果も求められるでしょう。そのようなレベルに突入していく勇気はありますか。。。
サッカーの楽しさをみなさんにお伝えするのがコーチの仕事なのですが、選手のレベルによって楽しさを感じる部分を変化させていくことも大事だと思っています。
一流の選手はその「楽しみ方」をコントロールするのが上手な人がほとんどではないでしょうか。レディース選手たちの優れた「サッカーを楽しむ能力」に今後も期待しています。