2月21日 川口ミナミFC主催交流戦

2月21日、三領グランドにおいて川口ミナミFC主催交流戦が行われました。


チーム構成


  T.F.C. U-12

   6年生     5年生

    西迫 和岐   植竹 祐人

    ビス 健斗   千葉 大夢

    石黒 大智   斉藤 開輝

    菊地  嵐   石黒 秀輝

    尾崎  渉   吉田  凌

    布川  裕   飯田 将太

    諏訪 梨咲   相馬 あい

            深井ほたる

            相馬 瑠風


試合結果(11人制、15分)


   T.F.C. ー 前川DOGS

    0  ー  0


   T.F.C. ー 川口ミナミ

    3  ー  0    ビス健斗 1  尾崎 渉 1  斉藤開輝 1


   T.F.C. ー 前川DOGS

    1  ー  0    ビス健斗 1


   T.F.C. ー 川口ミナミ

    1  ー  0    尾崎 渉 1


   T.F.C. ー 前川DOGS

    1  ー  0    石黒秀輝 1


   T.F.C. ー 川口ミナミ

    3  ー  0    布川 裕 2  尾崎 渉 1



総 評

交流戦の前日、埼玉県4種新人戦の決勝を見に行きました。

ベスト4には新人戦で直接対決したチーム、また友達がたくさんいるチームが残っていたと思います。身近な選手が大舞台で活躍する姿を見た感想はいかがですか。。

コーチがいつも感じるのは、良いチームには必ず『躍動感』のある選手が多くいることです。もちろん試合ですので勝った負けた、チームのスタイル・戦術等、着眼点はいろいろあると思います。しかし最終的には、どうしても「光り輝いている選手」に目がいってしまいます。選手によって輝き方も様々でしょうが、コーチの中では『躍動感』が一つの基準になっています。

レベルの高い試合では、相手の輝きを打ち消し、自分の輝きをより一層発揮させる作業が瞬間瞬間行われているのではないでしょうか。局面での個人の意地と意地のぶつかり合いが積み重なった結果が、チームとしての勝敗に表れてくるのかも知れません。

決勝戦は両チームとも何度も対戦しているカードだと思いますが、コーチは優勝チームの試合運びの上手さが印象に残りました。5年生はAセレクション直後、今回の対戦カードを御好意で見学させていただきましたよね。それから1年足らずでこのような結果を出せるチームに仕上げるのは凄い事だと思います。


さて、今回の交流戦ですが『躍動感』を感じられる選手・プレーの存在を検証していきたいと思います。

そもそも躍動感とは、どんなものなのでしょうか。意味を調べると「生き生きと活動する様子」とあります。コーチがサッカーで感じる躍動感とは、選手の「動きの質そのもの」または「発せられる雰囲気」かな。。

スピーディーな動き、力強い動き、効率的な動き、美しい動き、リズミカルな動き、キレのある動き、トリッキーな動き。。。また表情や目つき・気配からは、選手の内面を一瞬ごとに感じ取ることができます。

この日のチームもいつものごとく朝からダラダラ感を漂わせていましたが、試合も終盤に入った頃には躍動感が見られる時間帯もありました。中でもコーチが印象に残っている選手は、健斗くん、和岐くん、秀輝くんです。

ですが、この3選手は普段の練習では一番コーチにやかましく指導されている選手でもあります。何故なら普段は躍動感の「や」の字も見えない、ぬるいプレーに終始してしまう選手だからです。それにコーチの指導に対して屈折した答えを出す傾向の強いプリズム野郎どもだし。。。(笑)

この他にも板ガラスタイプ、ミラーコートタイプと様々な選手たちが在籍しています。みなさんのお決まりのリアクションにはもう慣れました。。それでも少しずつではありますが、結果を出してくるところは敬服いたします。

普段の練習でも絶えずスイッチを入れる習慣を身につけてください。パフォーマンスに「ぬるさ」「鈍臭さ」を感じた時は、その都度フリーズをかけます。

その意味においては祐人くん、遼也くんが現在はチームを牽引してくれています。彼らがいるといないとでは、2、3度の温度差が発生します。実戦での評価がプリズム野郎どものほうが高いのは、コーチも合点が行かない部分ではありますが、今のモチベーションを継続し実戦での活躍に繋げてください。特に祐人くんの取り組みをコーチは評価しています。これを実戦にリンク出来るポイントさえつかめれば、現在先行している2選手に追い付き、追い越すことも可能だと思います。いつも言っている事ですが、実戦での評価が全てですからね。

同じ事が6年生にも言えます。大智くん、嵐くん。。本当にもう頼みますよ。。。(笑)


実は今年度の4種リーグでは、1年間を通して躍動感対決がコーチのテーマでした。対戦チームよりも躍動感で勝っているかどうか、また現状レベルの把握。。そのような視点でみなさん・チームを見ていました。

他にもやらなければならない事はたくさんあったと思いますが、みなさんのレベルアップに今一番必要なのは躍動感の発揮だと考えたからです。「走れない・声の出ない」チーム、選手からの脱却が最優先課題。何をするにしても、選手一人ひとりにパワー不足が感じられていたからです。

チャレンジの紹介ページにも書きましたが、みなさんの能力評価は、

        サッカー選手 = サッカー技術 ×( アスリート能力 + 人間性 )

と考えています。

どれも密接に関係していますので、一つだけを取り出す事は難しいかも知れません。

しかし、今回のテーマ「躍動感」を感じる部分というのは、( )内の要素が占める割合が大きいのではないでしょうか。

また、上の公式を別の言葉で例え、

        F1レースカー = ボディ ×( エンジン + ガソリン )

としましょう。美しいボディでスタートグリッドについたものの、いざレースが始まってみたら全然走らない車が実に多いこと。。。エンジンが小さいのか、ガス欠なのか。。。

普通の乗用車に勝ちきれないことだって、頻繁に起こります。今までのみなさんの実戦でのパフォーマンスからは、どうしてもこんな印象を受けてしまっていました。

1日の中で躍動感を感じる時間があったりなかったりするのは、一体どういうことなのでしょうか。ボディやエンジンをレース当日に変えることは難しいことです。ガソリンだって同じことなのですが、プリズム3選手はガソリンに何かが混入された瞬間、今までとは違った走りが出来る才能を持った特殊な車なのかも知れません。

これまでに確認されている効果的な混入物は、和岐くんの場合「焼き肉」です。。

冗談はさておき、ここでコーチが言いたいのは、同じ1時間半の練習・同じメニューに取り組む場合でも、みなさんのパフォーマンスピークを100から102〜3に上げようとしている選手と、絶えず漠然と6〜70のパフォーマンスで100に近づける時間を長くするよう指導されている選手の2種類が存在していることです。どちらの選手の方が、質の高い取り組みが出来ているかは分かりますよね。

実戦でも練習でも、見ている人に躍動感を伝えられる選手になっていただきたいと思います。反対に考えれば「だらだら感」を感じさせない選手・チームになりましょう。練習でも、良い時には鳥肌が立つほど躍動感を感じます。。

みなさんは、そういう能力・可能性を持った選手だとコーチは思います。


  ●だらだら感をなくす (漠然と6〜70のパフォーマンス)

     ↓

  ●躍動感の発揮    (102〜3を意識できる)

     ↓

  ●表現力豊かな選手  (エンジのユニを着る選手の条件)


小学生年代は「速い・強い・でかい」が幅を利かせてしまいがちです。勿論、このようなベースの部分も向上させなくてはいけませんが、それと同時に表現力豊かな選手(ニオイのする選手)を多く輩出したいと思っています。タレントも多く在籍してくれていますので、選手のみなさんは上の図式を頭の中に入れておいてください。

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