7月11日 女子埼玉県トレセン選考会

7月11日、リコー東松山研修センターサッカー場において女子埼玉県トレセン選考会が行われました。


参加選手


  T.F.C.レディース U-12

   6年生     5年生

    諏訪 梨咲   相馬 あい

            深井ほたる

            相馬 瑠風


実施メニュー

 ・ウォーミングアップ

 ・20mダッシュ(タイム)

 ・20mバックペダル(タイム)

 ・ジグザグタッチ(タイム)

 ・ジグザグコーンドリブル(タイム)

 ・スローイング(距離)

 ・リフティング(回数/分)

 ・コーナーキック

 ・PK

   昼食

 ・ゲーム(8人制)

総 評

参加したレディース選手のみなさん、お疲れさまでした。

レディースチームを創設して半年も経たないうちに、このような場に参加する選手が現れてくれたことは、コーチとして大変嬉しく思っています。

この日を迎えるにあたり、レディース選手たちは通常練習とは別に早朝練習を一月半行ってきました。これにはトレセンに参加する選手以外のメンバーや男子選手も加わり、毎日十数名の選手たちで活動出来ました。早朝練習といっても何か特別なことを行ったわけではありません。ただ、時間の限り延々とリフティンングに取り組んでいただきました。この早朝練習で一番効果が顕れたのは、ちびっ子選手たちでしたね。。トレセン組はやや期待はずれのような気がします。。(笑)

4選手には「現状のレベルはともかく、埼玉県でトップ10に入る取り組みをしよう」と呼びかけてきました。早朝練習は技術云々よりも、サッカーに対する取組姿勢を強化することが当初からの目的でした。練習に参加するためには前日からの準備が必要でしょうし、何よりも生活のリズムがサッカーをメインに考えなければならなかったかも知れません。

トレセンに参加するような選手たちと一般の選手たちでは、このような選手としてのベースの部分が大きく異なるのではないでしょうか。このベースの部分の強化を4選手には求めました。選手本人の努力は当然の事ですが、これには選手をサポートしてくださる御家族の皆様の御理解・御協力なくしては実現不可能な事だと思います。今回の早朝練習を通し改めて感じる事は、日頃から御家族の皆様の選手・チームへの暖かいサポートの素晴らしさです。本当にありがとうございます。

ただし本物の人材、一流の人材は、より厳しい環境・条件の中から生まれてくる事も少なくありません。選手のみなさんは恵まれた環境に甘えることなく、また感謝の気持ちを忘れないようにしてください。


さて選考会の結果ですが、残念ながら1人も合格する事ができませんでした。

午前中のスポーツテストでは、基本能力が試されました。やってみた感想はいかがでしたか。。

コーチの感想は、、、どの選手も予想以上にダメでした。。細かい事はいろいろありますが、一言で言ってしまえば「鍛え方が足りない」ですね。決して才能がどうのというレベルではないと思います。それと気持ちが弱いです。君たちはグランドの中に入っても普通の女の子だから仕方ないかも知れません。だけど、グランドの中でも外でも普通の女の子じゃない方がサッカー選手としては有利なんだと今回は感じたのではないですか。。(笑)

今後も身体能力向上メニューは続けます。コーチとしては、君たちが選手として本当に強くなるためには何が必要なのかという事を、一人ひとりの選手が自分なりの感覚でつかんで欲しいと思います。

午後はゲーム形式でのアピール。。午前中のパフォーマンスがあまりにも良くなかったので、せめて実戦形式ではのびのびとプレーして欲しいなと思っていました。

6チーム総当たりで5ゲームを行ったのでしょうか。。さすがに実戦ではキャリアの差が出てしまいまいしたね。ほたるちゃん、瑠風ちゃんはサッカー経験の少なさを感じさせるパフォーマンスになってしまいました。またクラブ選手として活躍しているあいちゃんでしたが、この日はいつもの半分も良さが発揮できていない感じがしました。普段はもっとすごい選手たちを相手に闘っていると思うのですが。。非常に残念です。

4人のうちで唯一、梨咲ちゃんは積極的で目立ったプレーをしてくれたと思います。チーム内でもリーダーシップを発揮していたように見えました。最後のゲームでは完全に足が止まってしまい、思わず笑ってしまいましたが、それだけ全力でプレーしてくれたのだと思います。


たった1日だけでしたが、とても良い経験をさせていただいたのではないでしょうか。このような場に参加させていただき、あらためて関係者の皆様に感謝したいと思います。

コーチとしましても、今後のみなさんの取り組みを考えるうえで非常に参考になる1日になりました。

今、選手のみなさんにお伝えしたいことは『もっとサッカーを知る事・楽しむ事』が出来る選手になっていただきたいということです。

今までのサッカーは、仲の良い友達同士でのコミュニケーション手段のひとつであったかも知れません。これからはサッカーを通じた新たな出会い、同じ目標を持った友達との交流をたくさん行っていければと思います。

今回参加した選手たちは、この日を『原点』にしてはいかがですか。サッカー選手として、ようやくスタートをきることが出来たとコーチは感じています。

スタートをするためにはゴールが無くてはいけません。各自で目標を設定してください。

コーチの仕事は大きく分けて2つあります。1つは選手をスタート地点に立たせる事、もう1つはゴールに向ってスタートした選手の日々の軌道修正、加速のお手伝いです。

選手としてスタートラインに立てるかどうかが、大きな分岐点になると思います。スタートをきった選手とそうでない選手とではコーチの対応も異なることは、みなさんも感じていることでしょう。

レディース選手は今まで「女の子」として大事に育ててきました。今後はクラブ選手と同様に「もっと大事」に育てたいと思います。(笑)


行き帰りの車中、早朝からの活動でさすがに帰りは爆睡かと思いきや、選考会よりも活発な4選手でした。。

レディース選手のパワーは、男子選手を遥かに凌ぐものを感じます。。

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