10月4日、神根グランドにおいてグリーンカードリーグ終了後に川口ミナミ、神根FCと交流戦が行われました。
チーム構成
T.F.C. U-11
5年生 4年生 3年生
西迫 和岐 植竹 祐人 美川 笙乃
石黒 大智 石黒 秀輝
磯崎 日向 設楽 大貴
岡田 友輝 相馬 あい
小山 瞬介
菊地 嵐
試合結果
U-11(8人制、10分ハーフ)
T.F.C. ー 神根FC
7 ー 0 石黒大智 4 植竹祐人 2 菊地 嵐 1
T.F.C. ー 川口ミナミ
1 ー 2 石黒大智 1
T.F.C. ー 神根FC
4 ー 0 岡田友輝 2 石黒大智 1 設楽大貴 1
T.F.C. ー 川口ミナミ(10分1本)
2 ー 0 石黒大智 1 植竹祐人 1
総 評
10月から新しいチームテーマ「動きの質と量」を開始しました。その最初の取り組みとして「2人で三角形を創る」ことを行っています。ねらいは「パス&ムーヴ」の習慣化です。
今まではボールがオンの選手に2人のサポート、3人で三角形を創ることでポゼッションをしていました。
今年度に入り「個人のしかけ」がメインテーマになると5秒間はパスが出てこなくなり、サポートの2人は頭では分かっていたと思うのですが、無意識のうちに足が動かなくなってしまいました。パスコースをしっかり創る、動き出しの速さ、コンビネーション等のサポートの質が極端に悪くなり、チームのリズムがギクシャクした感じのゲームを繰り返していました。特にその影響を感じたのは守備の面で、個人のしかけからボールを失ったあとの対応は本当にひどかったですね。それまでほとんど失点をしなかったチームとは思えない激変ぶりでした。
そんな事がどこの三角形でも見られ、そんな試合をつい最近まで行っていました。選手によってはまだその名残りを引きずっており、パスが出された後に反応するもんだから相手選手と「よーいドン」でボールを奪い合うはめになってしまい、ポゼッションすら間々ならない状態があります。
これではボールをポゼッションしているチームが優位に戦えるようなサッカーは展開できませんよね。
こういうリアクションサッカーを続けても、何も良い事はありません。身体能力の高い選手が多く集まったチームなら、リアクションサッカーでも勝ちきれるでしょう。しかし、そういうサッカーをすればするほど、うちのチームが不利になる事はみなさんが一番分かっているのではないですか。
最近の大会でも優勝こそしているものの、コーチとしては不満の多い内容のゲームをしています。試合での局面を一つ一つ見れば、「速くて意志のある良い動き出し」が出来ていません。また、相手とよーいドンで出た結果、走り負け、当たり負け、競り負けといった個人の弱さが目立ちます。
普通に考えれば、チームとして良い動きが出来ず、個人が競り負ければポゼッションどころか勝利する事も出来ないはずですが、そこがうちのチームの不思議なところ。。(笑)
大量得点差で勝てる相手に個人が競り負ける訳ですから、一流チームと試合をすれば、こういった部分でどれだけハンディキャップを負わなくてはならないか想像出来ると思います。
「動きの質と量」では、単純に個人の身体能力・メンタリティにスポットを当てる、チームとしての速さ・意志を高める事を行います。
選手個人の現状をネガティブに捉えるなら、一流チームの選手とは素質が違うよで片付いてしまいますが、ポジティブに考えれば、ここの部分で結果が出せれば、結構イケてる選手になれるような気がします。(笑)
君たちの方がアドバンテージがある「部分」も当然コーチは知っていますし、それに特化した取り組みを続けてきました。その良さをもっと活かすためにも、今回のテーマはとても重要だと思います。
技術的な事では、2人で三角形を行う際、動きながらの(立ち止まらない)プレーを要求しています。コントロールしてからパスを出すまで、流れるような動きで行わなくてはいけません(練習名:マグロの回遊)。一瞬でもスピードを落としたら、即死亡です。
その際、フォーカスしている事は、パスキックの質です。走りながらのキックになりますので、ボールを蹴った足に重心が移動する蹴り方を徹底しています。後ろ足(軸足)に重心が残ってスピードが落ちたり、止まったりしてしまうことがないように注意してもらっています。
実戦ではパス&ムーヴを急ぐあまり、パスがチョロキックになってしまうことがよくありました。こういった場面でも、無意識に二軸キックが出来るまでになって欲しいと思います。
この日のゲームでは、2人組での三角形を意識したプレーが数回見られました。またチーム内の紅白戦でも動きの良い選手が出てきています。まだ始まったばかりですが、今回も頑張ってください。