4月19日 前川ドッグス交流戦 U-11

4月19日、前川小学校において前川ドッグスと交流戦が行われました。

ドッグスの皆様、今週もどうもありがとうございました。


チーム構成

 T.F.C. U-11                 T.F.C. U-10

  6年     5年              4年            3年以下

   福島 優貴  西迫 和岐  諏訪 梨咲    植竹 祐人  佐藤 大誠  美川 笙乃

          石黒 大智  関  勢直    千葉 大夢  井口 直人  佐々木亮弥

          磯崎 日向           斉藤 開輝  相馬 あい  加藤 佑都

                          石黒 秀輝  田舛 知也  小野寺隼人

                          設楽 大貴         中道 麗心

                          小倉 優希         千葉 大雅

                          飯田 将太


試合結果

  U-11(8人制、10分ハーフ)


   T.F.C. ー 前川ドッグス

    2  ー  0   西迫和岐 1  石黒大智 1


   T.F.C. ー 前川ドッグス

    3  ー  0   磯崎日向 1  石黒秀輝 1  OG 1


   T.F.C. ー 前川ドッグス

    2  ー  2   福島優貴 1  西迫和岐 1



  U-10(8人制、10分ハーフ)


   T.F.C. ー 前川ドッグス

    2  ー  0   設楽大貴 1  小倉優希 1


   T.F.C. ー 前川ドッグス

    2  ー  0   斉藤開輝 1  小倉優希 1


   T.F.C. ー 前川ドッグス

    1  ー  0   植竹祐人 1

総 評

あいにくのお天気の中、交流戦に参加していただいた選手・保護者のみなさん、お疲れさまでした。

また雨の中、会場を設営してくださった前川ドッグスの皆様、本当にありがとうございました。

本年度最初の試合は、クラブ、スクール混合チームで行いました。久しぶりのゲームを楽しめましたか。。

この日の試合を下級生たちが見学に来てくれ、コーチとしても嬉しい限りです。新しくクラブ員になった選手、これからなろうとしている選手、上級生から何かを学ぼうとしている選手、タルタルーガにはとても優秀な選手たちが集まってくれているなと実感いたします。


1日を通しての感想は、個人技で攻めるわけでもなく、パスを回すでもなく、何となくぼやけた感じの試合運びだったと思います。また新年度になり、個人個人でいろいろとやりたい事もあったのでしょう。結構好き勝手にいつもとは違うプレーを試したり、ポジションを崩す選手もいました。今回は何の指示も出さなかった交流戦ですので、別にそのようなパフォーマンスをしても構いませんが、次回からは出来ればコーチやみんなにその旨をゲーム前に伝えておいてくれると助かります。いざゲームが始まってしまえば、ベンチからは修正が出来ません。コーチも驚きましたが、プレーしている他の選手たちはもっと驚いたのではないでしょうか。

●良かった点

優貴くん、日向くんが得点出来たこと。

スクール生の優貴くんは、クラブ員との練習もしっかりと取り組み、試合でも結果が出せると思えるレベルにまで成長してくれました。この日のゴールはチームでの初ゴールでしたが、まぁ予定通りということで。。今までは右サイドでプレーしてもらいましたが、今後はあらゆるポジションでプレーができるような取り組みを期待しています。この事は梨咲ちゃんも同じです。挑戦してください。

日向くんも初ゴールおめでとう。T.F.C.に来てもう4ヶ月が経つんですね。今ではクラブ員の模範の選手です。コーチに怒られた事がないクラブ員は君だけじゃないかな。。(笑) この調子で頑張ってください。

日向くんの今後に期待を込めて一言。。最近はすっかりチームに溶け込んで、リーダーシップを発揮するまでになりました。サッカーに対する情熱も強く感じます。ただ君も気がついていると思いますが、基本的な技術力がまだまだ足りません。これは個人の能力の問題ではなく、他のクラブ員と比べた場合、今まで取り組んできた内容が異なるためだと思います。今後この差を縮めるためには、他の選手と同じメニューに取り組んでいても、相当な「自覚」がないと苦しいでしょう。他のクラブ員には「ライバルは自分だ」と言い聞かせていますが、あえて日向くんには目標とするレベルの選手を見つけて欲しいと思います。その選手の良いところを吸収して自分のものにしてください。

●改善したい点

クラブ選手はよく分かっていると思いますが、T.F.C.の戦い方はポゼッションサッカーです。ほとんどの時間、自陣を大きく空けて攻撃し、それに全選手が参加します。相手のFWが残っていても、DFはそれを視野に入れながらも攻撃に参加し、時には前線に上がっていきます。とにかくボールがこちらにある時は、全員が攻撃に専念することに取り組んできました。

ではボールが相手に移った場合、守備はどうするのでしょうか。その瞬間から全員が守備を行います。ボールにプレスをかけ、相手の思うようにボールを出させない、攻撃を遅らせる。その間に相手FWをつかまえる。途中でボールを奪い返し、またすぐに攻撃体制に入る。これの繰り返しです。

昨年度の得失点結果を見ると、クラブ員単独チームではほとんど失点がありません。そこにスクール選手を混ぜるととたんに失点が増えます。何故でしょうか。それはクラブ選手のような守備の練習をしていないからです。守備への切り替え時にプレスがかからない局面が増えるため、相手のカウンターを許してしまう。また、ゲームメーカーの足が止まるとチームがバタつくのも同じ理由です。

T.F.C.と対戦するチームは、結果としてカウンター攻撃が多くなってしまうという事は、みなさんも理解できると思います。今年度は裏に出されたボールの対応も、きっちりやっていきたいところです。

そこで問題なのがGKのプレーです。前置きが長くなりましたが、今回も一番の不満点はGKのパフォーマンスでした。別にセービングがどうこうという事ではありません。FP(フィールドプレーヤー)としてのセンスの問題です。ゲームの流れを感じる、予測する、プレーの準備、集中力、判断力、キックの質、選手への指示、落ち着いた対応、特にポジショニング、全てにもう1ランク上を目指して欲しいです。

FPとしての意識を持てば、ゲーム中ただ突っ立っている時間など1秒も無いことは分かるはずです。クラブチームの戦い方をもっと理解し、自分のところにボールが飛んでくるのを楽しみに望んでいる状態でプレー出来れば、ゲーム中のパフォーマンスも違ったものになってくるのではないでしょうか。今の経験は、3年生チームに戻ってFPをする時に必ず役立つと思います。


クラブ員がこの日のために取り組んできた練習はただ一つ、2人組で得点する事。1つはクロスボールをダイレクトシュート、そしてもう1つは新しいパターンとして、ボールを持った選手がドリブルでGKと1対1まで持ち込み、GKを十分引きつけてから並走している選手にパス、ダイレクトで流し込みというものです。

前者がサイドスペースからバイタルエリア内への長い横パス、後者がバイタルエリア内での短い横パスといったイメージでしょうか。結果はセットプレーを含め、長いクロスボールからヘディングで2点、短い横パスで1点だったと記憶しています。

この部分だけを評価すれば、センタリングからヘディングシュートではかなりの数でチャンスを創っていました。ただ、あれだけ完璧なクロスボールに対し、枠を捕えきれないシュートが多すぎです。今回は小さいゴールでの試合でしたが、その事とゴール前での混戦はみなさんも想定済みのはずです。特にクロスバーの上にヘディングを何回もはずす選手は、実戦での技術力がなさ過ぎ。キックでのシュートもそうですが、コーチの考える評価できない外し方(外れたけど評価できるシュートはあります。決して結果オーライではありません。)をする選手は、練習時のコーチの細かい指示や助言を自分のものとしてしっかり受け止められない選手、フォーカスされている事を理解しながら取り組む意識の弱い選手ばかりです。

特に5年生、3年生と一部の4年生にはその傾向が強く、全てにおいて「我流」で終わってしまう部分が多く、いつまで経っても同じ事を繰り返し言われ続け、出てくる結果も毎回同じです。

試合で評価される選手は、上手いか下手かではありません。進歩したかどうかです。では、実戦で進歩した結果を出すためにはどうすればいいのでしょうか。

コーチが考える答えの1つを紹介します。

  ☆同じメニューを行っている他の選手のプレーをしっかり見る事。「我流」の傾向の強い選手は、他の選手を見

   る事すら出来ていません。

  ☆コーチの話をよく聞く事。何かを獲得するために、強制的に方法を限定したり、正反対の事をすることもあり

   ますが、基本的には自分の持っている良さとコーチからのアドバイスを上手にミックスさせ、自身が向上でき

   るセンスや知恵、意識、習慣を身につけること。

今年度、みなさんに獲得していただきたい能力は、観察力、洞察力、想像(創造)力、集中力かな。。あと走力も。


最後になりますが、今回最も評価点の高かった選手は開輝くんです。ドリブルでGKを誘い出し、横パスで和岐くんのゴールをお膳立てしたこと、ゲームメーカーが前を向いてボールを持つや否や、DFを捨てて機能していない右サイドへオーバーラップし攻撃に参加した判断と勇気、自ら得点している事がポイントです。

           ●試合結果へ戻る