3月2日、神根グランドにおいて北スポSC主催の交流戦が行われました。
主催者の北スポのみなさん、いつも御招待くださり、ありがとうございます。
対戦していただいたチームの皆様、どうもありがとうございました。
チーム構成
T.F.C. U-9 T.F.S. U-9
3年 2年 3年 1年
植竹 祐人 美川 笙乃 井口 直人 小野寺隼人
千葉 大夢
石黒 秀輝
設楽 大貴
小倉 優希
佐藤 大誠
試合結果(8人制、20分×1)
T.F.C. ー FC宗岡
2 ー 0 千葉大夢 1 井口直人 1
T.F.C. ー GET荒川B
2 ー 0 井口直人 1 OG 1
T.F.C. ー GET荒川A
2 ー 0 井口直人 2
T.F.C. ー 北スポSC
2 ー 1 石黒秀輝 1 井口直人 1
T.F.C. ー 城北アスカ
3 ー 0 設楽大貴 2 石黒秀輝 1
総 評
いつもお世話になっている北スポの皆様のご好意により、このような素晴らしいチームの集まる交流戦に参加させていただき、大変感謝しております。
選手のみなさんは、試合時間外の他チーム選手の姿を見ましたか。
コーチの話を聞く態度、集合の仕方、ウォーミングアップ等、どれをとってもさすがだなと感じました。
我がチームの状態はというと。。ここでは言いません。とにかく、グランド外へ探検にいくのはもうやめましょう。
これもひとえにコーチの指導力不足の結果だと思います。もっと勉強させていただきます。。
今回は交流戦という事で、スクール生から直人くんと隼人くんに参加していただきました。
この2人には交代でFWに入ってもらいましたが、本当に素晴らしいプレーをしてくれたと思います。直人くんは1日5得点の結果を出してくれました。途中、右サイド選手がアクシデントで欠場してしまった代役も、頑張ってやり抜いてくれました。直前のチーム内紅白戦では不安の残る内容だったのですが、実戦では持ち前の良さ、巧さを発揮してくれたと思います。
1年生の隼人くんもFWとして全試合に出場、最後の2試合はフル出場で1トップをお願いしました。
ボールの受け方、フェイント技術、ボールがオンの時の冷静さ、ゴールに向かう姿勢、シュートの技術、みなさん彼のプレーをどう思いますか。残念ながらシュートは全てGKに阻まれてしまい、得点する事は出来ませんでしたが、ここで注目したいのは、彼のシュートが全て1タッチのダイレクトシュートだった事です。FWとしての隼人くんの凄さは、ダイレクトでシュートが打てる事、それがゴールの枠を外さない事、この2点です。1年生の彼が3年生相手に何故このようなプレーができるのでしょうか。
ポイントはボールを受ける場所とタイミングにあると思います。彼のプレーを可能にしているのは、ゴールの近くでフリーでボールを受けることが出来ているからです。それとシューティングエリア内ではシュートを打つという心構えをきちんと持っているからです。
クラブ選手はゴール前でテクニックや形にこだわりすぎて、このような基本的な事をあまり重要視しない傾向があります。あまりあっさりしたプレーはお好みでないようで。。まぁこれが3年生チームの良さでもあるのですが。。
試合でこれが悪い方に出ると、ポゼッションの割に得点が少なかったり、勝ちきれなかったりすることも結構あります。3年生はファンタジスタはたくさんいますが、ストライカーが育ちにくいのが現状です。
リーグ戦では、FWにたくさんの選手を起用しました。そこに入った選手には、FWとしての役割をテーマにチャレンジしてもらいましたが、結果はみなさん周知の通りです。(笑)
コーチが印象に残っているのは、大貴くん、秀輝くん、開輝くんの「らしくないパフォーマンス」トリオかな。それ以外の選手にも言える事ですが、自分の得意なスタイルを捨ててでも、よく頑張ってくれたと思います。それがコーチの狙いでもあったのですが。。
上記の3選手はコーチに酷評されて大変だったと思います。どの選手も自分の得意なポジションに入れば、素晴らしいパフォーマンスをする事は知っています。特に大貴くんは左サイド、秀輝くんはゲームメーカーという特定の場所で大活躍をしています。そのポジションで不動の地位を確立したと思っているかもしれません。特定のポジションでプレーに磨きをかける事も行っていきますが、それ以上に自分の可能性を広げる取り組みにもチャレンジして欲しいと考えています。「らしくない」部分の評価は「らしい」部分を認めた上でのことです。新しいものを吸収して「らしい」部分をどんどん大きくしていけるような取り組みを行っていきましょう。
さて試合内容ですが、1日を通して大変満足のできる内容だったと思います。最近のリーグ戦では見られなかった、足りなかった部分が表現出来ていました。
1人1人の選手を見ると、いつもより調子の悪い選手、まだまだの選手も正直なところ数名いました。しかしこの日は勢いを感じられる選手もたくさんいました。
良かったと思う点をいくつか挙げます。
●普段の紅白戦レベルのパフォーマンスが随所に出せていたこと
狭いスペースで3人も4人も個人技で突破している選手もいました。またワンツーパスからセンタリング、ヘディングシュートも決まりました。どの選手も個人技を使おうとする意識が高く、普段通りのモチベーションでプレーが出来ていました。
●気持ちの入ったパフォーマンスをしていた
みなさんに良くある現象として、自分自身で意識的に気合いを入れると「空回り」する場面を再三見てきました。この日は、そういうものを突き抜けて「無意識」で戦っている選手がいたように思います。ベンチから見ていて気迫や迫力、輝きといったものが物凄く伝わってきました。特に最後の2試合では、その部分がゲームに反映されて、とても良い内容だったと思います。
大きく言うと、この2つです。細かい技術的な事や修正点はあるものの、こういうレベルでプレーが出来れば全く問題ありません。次のリーグ戦ではどのようなパフォーマンスを見せてくれるのかな。。
もうすぐ学年が変わり、3年生としてのプレーは終わりになります。思い起こせば、3年生チームは2度の指導内容の転換を行ってきました。
始めは、とにかくテクニック重視の育成だけでやってきました。チームもいいところまで仕上がって来た1年前、とてもフィジカルの強いチームと対戦し、何もプレー出来ずに試合が終わってしまいました。また半年前に4年生チームと対戦した際には、試合の準備や集中力の欠如がひどく、情けない試合を行ってしまいました。
今まで指導してきた内容を振り返り、ただ単にサッカー技術を伝授するだけではだめなんだな、また、持っている良さを発揮させるための訓練もしなくては、といった事を痛感しました。
そして今日を迎えているのですが、最後の試合では、これらの事が脳裏を過りました。
相手チームは今まで対戦した中で、一番個人技がしっかりした素晴らしいチームだとコーチは思います。この試合のゲーム内容の明暗を分けたのは「守備力」だったのではないでしょうか。相手の良さを消し、こちらの良さを出す。これがきちんと出来ていました。
これを可能にするのが、各選手のハードワークです。その中身はみなさん良く分っていると思いますので割愛しますが、ハードワークをこなしながら個人技も出す。この部分がスクール選手と違う点です。クラブ選手は、技術の向上は継続的に行ってきましたが、攻撃、守備、ボールのオン、オフにかかわらず、ハードワークには特に力をいれてきました。それに伴うメンタル、フィジカル面の強化にはコーチ以上に選手のみなさんは大変だったと思います。
今回のように、テクニック系、フィジカル系と様々なチームの攻撃をしっかり受け止め、T.F.C.のサッカーを展開する事が出来るように、今後もレベルアップをしていきましょう。