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「2010備後府中産業観光&体験ツアー」開催のご案内(2010.6.11)
府中商工会議所の主催により7月23日からスタートします。
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産地を知る-関の刃物
刃物製品の産地ですぐ思い浮かぶ名前は、ドイツのゾーリンゲンではないでしょうか。ヘンケルス社の双子のマークは誰でも一度は眼にしたことがあるでしょう。刀鍛冶の伝統のある日本も優れた刃物の生産・輸出国で、その製品は海外においても高い評価を得ていますが、ゾーリンゲンほどの強い産地イメージは無いように思います。
日本で刃物を生産している産地としては、新潟県三条市・長岡市、岐阜県関市、福井県越前市(旧:武生市)、大阪府堺市、兵庫県三木市、島根県安来市、高知県香美市土佐山田町・南国市などがあります。これらの産地は、伝統的な打刃物(鉄と鋼を打って、鍛えてつくりだす刃物)で発展してきた地域で、越後与板打刃物(長岡市)、越後三条打刃物、越前打刃物、堺打刃物、播州三木打刃物、土佐打刃物等は伝統的工芸品として指定されています。

これらの刃物産地の中で最も生産規模が大きな産地は関市で、「関の刃物」として有名です。関市が刃物産業として栄えるようになった原点は、刀産地としての地位の確立です。関と言えば、すぐに関の孫六(孫六兼元)という刀工が思い浮かびます。頑丈で折れる事なく、斬れ味が鋭く、武田信玄、豊臣秀吉など名のある戦国武将に好まれたそうです。しかし、明治時代になって刀の需要が低下し、多くの刀匠が包丁やはさみ等の家庭用刃物の製造に転向していき、現在の刃物産業の礎がつくられました。
関市では、多様な刃物を生産していますが、理髪用刃物、ナイフ類、包丁、はさみは全国トップのシェアを占めており、特に大きなシェアを占めているのが理髪用刃物とナイフ類です。ナイフに関しては、長年、米軍の戦闘用としてダガーナイフを生産・輸出してきましたが、2008年に起こった秋葉原通り魔事件に使用されたことから、この事件を契機に関市ではダガーナイフの生産と輸入の中止を決めました。
出荷額構成比
理髪用刃物 ナイフ類


(平成20年工業統計より作成)
秋葉原通り魔事件で凶器になったのと同型のダガーナイフ

関市で生産される刃物製品のうちで、品質基準に合格した優秀な製品には、品質保証のマークがつけられています。刃物のまち「関」を象徴するこのブランドは、「関の三本杉」といわれる日本刀の代表的な刃紋を図案化したもので、文字下の波模様が刃紋を表しています。また、刃物産地としての関市をより多くの人に知ってもらうために、平成20年に特許庁の地域ブランドの認定を受け、「関の刃物」の登録商標も行っています。現在、地域ブランドとして「関の刃物」を掲げ、全国に情報発信を行っています。
品質保証マーク 地域ブランドマーク

関の見どころとして、関鍛冶伝承館、濃州関所茶屋、岐阜県刃物会館、フェザーミュージアム、ナイフ博物館が紹介されています。工場も含めて、産業観光してみるのも楽しそうです。