新名神高速道路(城陽〜八幡)城陽市域の工事説明会その後
(2008、7、26)

 さて、地域説明会が行なわれて、その時参加者から数値資料の配布の
希望が出ていた件ですが。
 その後、突然(私にとっては)回覧板でその資料が回覧されました。
 では、せっかくなので。その内容をご覧下さい。

 まずは、工事の全体像―

全体図1

全体と言いつつ、部分的でしたね。
この左(西)の赤い線が木津川を越えて第2京阪道に繋がる計画です。
この図は下(南)から白い線が今現在の京奈和道で、右(東)から24号線がきて北に90度
曲がる地点です。
つまり、今は下に繋がる自動車道が直角に曲がっている24号線と繋がっているのです。
それを、西へ新名神を繋げて、大きなジャンクションに作り直す工事になるって事らしいです。

 それで、前回の説明会で特に変だなと思った点は、

騒音測定地点

まず、No.2が問題の騒音測定地点。

騒音測定値

↑これが測定結果。
国道そばで、自動車道路が通っているとはいえ、
今はそう交通量も激しくはないし、
現場写真をご覧下さい。

現場1

ちょうど測定地点の地上1.5mくらいから京奈和道入り口(24号線)方向(西向き)に撮影しました。

では現場の地点を別角度から―

現場2

すぐ前左に道があるのが、先ほどの測定地点方向へつながります。
ここは今は、京奈和道は出入り口の坂道で、その両側に1車線の24号線になっていて、
南行きのみが東側にあって、北行きは京奈和道の向こう側になっています。
なおかつ、南行きも先には直角の曲がりがあるので、比較的スピードは自然減速していく
場所と思われます。

そして、予測は―

騒音予測地点

なぜかまぎらわしく、NO.5の地点。

騒音予測値

環境基準値ちょうどの予測値。

では、もう一度全体図をご覧下さい。

全体図2

24号線が近くなって、しかも対面2車線で、大きなカーブになるようです。
これで、騒音がこの程度しか大きくならないとはちょっと考えられない、
というのが質問だったわけですが。
それに対する答が、
「測定地点を予測地点は違うので・・・。」
って。
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京奈和道入り口

まあ、こんなちょっといい加減だなと思うことを含みつつ、
事業計画は進められているようで。
多分、もっと大きな国の予算不足などで事業の見直しにならない限り
工事は進められてしまうのでしょう。

この細かな不備の指摘などは、所詮細かなところで、大きな工事の問題点に
迫ることは出来ず、結果ポイントは稼いでも試合には負けてしまう様な事になってしまうのかな。
(といった事を大学の時に読んだ新田次郎の『霧の子孫たち』で学びました。)

とは、言うものの、本来住民の便のための公共工事であるべきで、
工事の大きな計画を見直す事は困難でも、
より地域住民の利便にもなる、少しでも住環境を守る代替案を求めて実現していくことは
できるのでしょう。
どうも、この前の説明会を聞いていると、本来京奈和道の入り口は今見えている北側だけ
だったのが、住民の要求で側道から24号の東向き道路にも繋がったのではないか、
と感じました。(事実は知りません)
今、京奈和道は自動車道路と言いつつ、木津川を越えて北田辺までは
原付も通れる(通称百円橋)となっているのも関係あるのかもな・・・。

まあ、今後も少し成り行きを見守りたいと思います。
今は道路を作るよりガソリンをもう少し安くして欲しいと願う日々です。

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