お正月公演わくわくシアター

みなさま、新年のごあいさつ申し上げます。

 さて、人形劇団京芸では今年も京都府立文化芸術会館(府立病院向かい)を会場に
お正月公演を行ないます。
 メインは1月6・7日両日ホールにて3ステージ行なう  06年夏に幕を開けた
『潜水海賊キャプテン・グック』(原作:斉藤洋 演出:北村直樹)
です。

 また、6日(土)の夜には3F和室において
「春宵人形福袋」と題して、大人向けの特別企画を行ないます。
御年80を超える創立メンバーも出演を予定しております。
どうぞお見逃しなく。

 そして、本題、
7日(日)の朝、11:00〜
05年12月に幕を開けた、ばるおじさんのわくわくシアター《きつね》
『いたずら うさちゃん』(人形劇) 作:佐和明生
『空をとぶ ワンくん』(紙芝居) 作:さわあきお
『きつねのまんま』(人形劇)原作:宇治民話の会「宇治・山城の民話2」木村長次さんのお話より
作:佐和明生 演出:ひいらぎ葉子 音楽:松井恵子
美術はどれも佐和明生
を上演します。

 で、ここではせっかくなので、裏バナシというか、個人的なお話を書いてみよう。

 ほぼ1年たちました。途中5月に松井恵子さんと伏見でジョイントライブをして、観に来て下さった方も。
8月には大阪のこども文化のフェスでも上演しました。
その他各地で観に来て下さった方や、お伺いしたところがいろいろあります。
みなさん、ありがとうございます。
概ね好評で、特に音楽は必ずと言っていいほど「良いですね」と感想をいただきます。
(松井さんありがとう。 みなさんCD発売中ですよ、お申し込みは松井さんのサイトへ)
こどもの反応は表面的にはやはり「うさちゃん、面白かった」が多く、
「ワンくんかわいかった」「あんな、お魚飼ってるねん」というようなかわいい感想を言いに来てくれる子もいます。
(いや、○○飼ってるは「ワンワンくんくん」の感想やった。間違い、まちがい)
でも、きつねの音楽とキツネの人形の動きだけのシーンを思いの外、小さい子も集中してみる事に、園の先生達が喜んで下さいます。

 演じている者としては、うさちゃんはけっこう勢いでやってしまうところがある。
安心してできるって面もある。展開も早いし、意外性も多いし、離すところがない。
うさちゃんが、どれだけ自由でいられるか、それがポイント。
 ワンくんは、この紙芝居わんくんシリーズでは一番難しい。作った初期からの課題、こどもの発想の方が自由なので、そのこどもの発想とどう遊べるか。   つまり、こどもは風呂敷のマントを着ければ想像の中では飛べるから。
それでいて、本当は紙飛行には乗れない事は知ってるから。
つまり、私の作った世界観が、こどもにとってはまだ中途半端なところもあるなやな。
でも最近少しづつクリアー出来そうな方向が見えてきた。
どう一緒に遊ぶかなんやな、きっと。
 きつねは音楽にすごく助けられている感覚がはっきりある。
語りじっさのつなぎが一つの課題だったけど、
先日の稽古で新たな方向性が見えてきた。

 それでも、芝居は生き物。
日々の公演で子ども達の反応に教えられる事もあり、
観客と作り上げ、少しづつ変化していっています。
そして、一方で大切なものを忘れかける事もあり、
つい先日久々に演出付きの稽古をして、新たな課題と、大切な事の確認、
更に良い作品へとダメだしを受けました。
 また、一番観客と創りあげる紙芝居「空をとぶ ワンくん」は、
出発して割と初期に順番替えとカットを行ないました。
さらに、最近新たな1枚を加えようと考えて、
このところ、その準備をしています。
お正月には新たな1枚を加えた新展開(?)でお贈りします。
 これらの事を”しょうか”して楽しんで頂きたいと思います。

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