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追憶 3年5組
始業式の日。3年5組に集まった若者達は新しいクラスメートと顔を合わせた。皆これから始まる学校生活に大いなる野望......ではなく希望をいだいていた。暫くして彼らはうちとけ合い、話をするようになったが、その中心的話題は「担任は誰だ!?」であった。いやもうその時点で彼らは気付いていただろう。黒板に書かれた独特の字。しかも座席について書かれているその文字は左から「八列、八列、......五例」となっていた。こんな間違いをするのは......。ガラッ。出席簿を持って現れたのはやはりM.O先生。泣くな若者達。負けるな若者達。君たちの未来は......暗い!!というのは嘘(←フォロー)。
運動会頃。彼らがやっとクラスメートの顔と名前を覚え始めた頃、運動会なるものが迫ってきていた。M.O先生が言う所の「しろぱれ」に彼らも参加しなくてはならない。テーマを決める段階で色々もめたが、結局「白鳥の湖」になった。役割分担がなされ、山車の制作が始まる。最初は係りの人のみの作業であったが、運動会前日にはクラス全員が手伝い、無事完成。美しい白鳥(山車)の名前はピエール。当日、山車と共に、ミニスカートに白タイツという装いで、軽やかな、そして奇怪な舞いを舞う美しくも可憐な若者達(当然男子込み)の姿があった。きっと若気の至りとして懐かしい思い出となるであろう......。
スポーツ祭の頃。最後のスポ祭であり、若者達は優勝目指して暑く燃えていた。クラスTシャツは南葛FCのユニホームを特注した、ナウイ(もう死語だぜ)デザインである。本番は若者達それぞれが一生懸命に頑張り、ハンドボールで男女アベック準優勝を果たすことができたのだ。また、上位入賞はできなかったが、心に残る試合の一つとして、試合終了1秒前の3点シュートで大逆転した男子バスケットがあった。その瞬間彼らは嬉しさのあまり狂喜乱舞、凶器ランプ、したのであった。かくしてスポ祭では数々のドラマが生まれ若者達はめいっぱい青春した。
文化祭の頃。ひしひしと迫り来る受験の影を感じながら、若者達は文化祭で何をするか悩んでいた。結局「昔の遊び特集」の様なものをすることになり、課外やテストで忙しい中驚くことに文化祭前の2日間で全ての準備を終えた(終わらせた)のだった。
彼らはベ−ゴマやメンコ、駄菓子も売ったりしたのだが、やはり一番人気があったのはパチンコ射的であった。的の空き缶に貼られていたものは......何と某先生方の写真、の変わり果てた姿であり、文化祭が終わる頃、的の空き缶は原型をとどめてはいなかった。何はともあれ、若者達は忙しいながらも頑張ったこの文化祭をことを決して忘れはしまい。何故なら、こんなことをしていたにもかかわらず収益金はン万円を超えたのだから。−超詐欺!!
3年5組。それは愛、それは勇気、それは希望。若者達1人1人の良さが、そして担任の優しさが、このクラスを作っている。
「ねぇ、何故学校に行くの?」
「そこに3年5組があるからさ!」