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買いやすい店作りのポイント
1)入りやすい入り口にする。
入り口付近を清潔で明るい印象にすることが重要です。入り口付近の手入れが行き届いていないと、お客様に対して「心配りが足りない」印象を与えます。
- 外から店内が見えたり、何の店かはっきりしていて安心感がある
- 通路や出人口に通行の妨げになる放置自転車、看板、植木等を片付けている
- 段差を極力なくし、スロープを設置するなどして、スムーズにアクセスできるようになっている
ワンポイントアドバイス
- 店の前や通路ででお客様を待ち構えるとお店に入りづらくなります。お迎えの気持ちがあっても逆効果です。
- 段差にスロープを設置した場合、横から足を引っ掛けないように植木やごみ箱などでふさいでおく。
- 段差がある場合、段があることが分かりやすくなっている
- 車いす使用者用駐車スペースを確保し、その旨の標識を掲示しましょう。車イスを車に揚げ降ろしするためには、ドアを大きく開く必要があるので、広めの駐車スペースが必要です。
2)通路を通りやすくする。
松葉杖の利用者や車椅子利用者でもすれ違えるように、通路の幅が広くなっていることが必要です。一般のお客様でも通路が狭いと、落ち着いて買い物ができないので、客単価が下がります。
※参考:車椅子約90cm、両松葉杖120cm、白杖使用者120cm、歩行者60cmの幅が歩行のために必要です。車いすが転回するには140cm角以上のスペースがなければなりません。小型の店舗で十分な通路幅が確保できない場合は、可動式の什器を用いるなどの対処をしましょう。さらに、陳列を圧縮することで、商品の賑やかさを演出しながら通路を確保することも検討しましょう。
- 床面はフラットで滑りにくくなっている。
- 通路際が整頓されており、商品や梱包が置かれてない。いすやテーブル、什器等の配置が考慮されている
- 通路の幅を広くしていますか?もしくは可動式什器で調整できるようになっていますか?
- 階段や段差が見分けられるように色や材質を変えていますか?
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3)生活な空気と環境
視覚障害の方は、モノに触って位置確認しますから、トイレ、洗面所は定期的に清掃して、つねに快適に使えるようにしましょう。また、商品やサンプル陳列台のほこりは払われていますか?低い視線から見ると案外汚れているものです。不潔な店からは「お客様を軽視する姿勢」が伝わってしまいます。
- トイレ、洗面所、休憩スペースなどお客様空間はいつも清潔になっている
- 通路のダンボールや商品は常に片付けられている。
- 店内の換気や温度、湿度、臭いに気をつけている。(お客様の中には呼吸器や体温調節機能が弱いかたがいます。)
- 視覚障害、車イス、子供、お年よりなどの利用を考慮して整理・整頓・清掃している
4) 売り場の案内をわかりやすく
第一印象は、その後のお店の好感度を大きく変えてしまいます。初めて行った店で、店内がわかりづらくて困った経験は、客離れの大きな原因になります。わかりやすい表示は、お客様が商品を見つけ出す時間とストレスを軽減してくれるのです。
- 入り口、出口、非常口、トイレ、通路、レジなどの位置がわかりやすく表示されている。
- 売場案内は大きく、わかりやすく、具体的に書かれている
- 売場がコンパクトにレイアウトされていて、移動距離が短くて済む。※体力が低下した人には広い店舗を動き回るのは重労働
- 点字や大きな活字の館内案内パンフレット等を用意している
5) ゆっくり休めるスペースを用意します。
疲れやすいお年寄り、妊産婦、怪我の人など、長時間立ったり、歩いたりすることが苦手な人もお客様として店舗を訪れます。疲れて買い物をする意欲が削がれてしまうと売上げ機会を失うことになります。ゆくっくり休むスペースを作ることは、これまでスペースの無駄と考えられていましたが、「購買意欲」を充填するための補給場所だと考えてみてはどうでしょう。
- 休憩スペースのごみ箱や灰皿、その周辺はいつも清潔にしている?
- 疲れやすいお客様(とくに高齢者)のために腰掛ける場所が店内に用意されている。
- 試着や会計などで、お客様をお待たせするときに腰掛けられるイスが用意されている。
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