HOME

商品が選びやすい店づくり


1)商品を見やすくレイアウトする

高齢になると白内障になる人が多くなります。(発症率は40代で10〜20%、50代で50%、60代で60%、90代ではほぼ90%)瞳の水晶体がにごるので、色がわかりにくくなります。色がわからなければ、(商品の鮮度もわかりづらくなり)買い物が不安になってしまいます。自然光を取り入れたり、または、色がわかる明るいスペースをつくるなどの配慮が必要です。


2)お客様の手が商品に届くように

高齢者や、四十肩・五十肩の人、車イスの利用者、小さな子供など手が届く範囲が限られているお客様がいます。彼らにとって届きやすい場所に商品を配置しましょう。また、什器を少し低くするだけで、商品が取りやすいだけではなく、店内の見通しも良くなり、商品の豊富さもアピールできます。


3)商品説明をわかりやすく

中小零細小売業では、商品点数の豊富さでは大型店にかないません。しかし、商品一点一点に対する主入れや、商品価値については断然詳しいはずです。その強みを生かすためには、わかりやすく商品説明をすることが効果的です。

お客様にとってわかりやすく説明するには、生活の中でどのような価値を生み出すか、について話すことが大切です。例えば、何デニールの糸を使っているというよりも、「肌触りが柔らかい」、「暖かい」というようなメリットを伝えるようにしましょう。貴方自身が商品を試用して、専門家の立場から感想を伝えることも効果的です。専門用語はそれらのメリットを説明する補助的な役割に使いましょう。


4)POPはみやすく・わかりやすく

購買を決めるまで、お客様はいろいろな情報を収集し、どの商品がよいか比較し、自分自身で試用しているシーンをイメージします。その上で店員に声をかけるのです。ですから、接客以前の情報提供量が購買決定のためには必要なのです。もちろん会話ができない聴覚障害のお客様ならなおさらです。


5)納得するまで試着・試用

お客様に利便性を提供する商品は、見ただけでは機能がわかりません。試着や試用をすることで、お客様が安心して購入することができます。

☆お客様に商品説明をするよりも、ニーズを聞きだして明確化していくことがお客様の納得につながります。商品を買うように説得するのではなく、商品のメリット、デメリットを説明し、お客様が判断しやすい材料を提供するという姿勢が好ましいのです。

HOME