MacIE5 べんりセット

MacIE5 をメインブラウザとしてる同志に贈る、わりかしべんりと思われる小ネタツール集。より良き正しき HTML/CSS を書いているページに対して使うと、正しき HTML の真のチカラを発揮する(かもしれない)という、マニヤックアイテム。

だうんろーど

2002/02/12 りりーす。フローティングシートを表示するアイテムの使い勝手を向上(シングルクリックでの表示・非表示の切り替えを可能に)。あとバグフィックスあれこれ。

旧版を使ってた方はもうしわけないのですけど、全アイテムをこの新版にさし替えてくださいです。

MacIE5 べんりセットをダウンロード
  • v2.1 / StuffIt5 圧縮 / 125 KB
  • MacOS, MacOSX 専用。 MacIE5.x 専用。
そーす公開中
プレ〜ンテキスト状態だと読みずらいですね。わらい。

使用方法

AppleScript のアプレット (for MacOS9) またはコンパイル済みスクリプト (for MacOSX) です。処理対象のページを MacIE5 で開いた状態にして、スクリプトを走らせる。すると勝手に MacIE5 が前面に来て、しかるべき機能が働きます。そんだけ。

とは言えそれでは不便だし、以下の利用法を推奨するです。

※ MacOSX ネイティブなアプレットとして利用するには、一旦 Script Editor で開いて「アプリケーション」として保存しなおせばいいです。でもオススメしません。上記推奨利用法よりも起動に時間がかかるので。

べんりセットあいてむ一覧

現在表示中のページに対して以下の機能を提供するアイテムが、各種同梱されとります。

スタイル切り替え

表示中ページのスタイルを切り替えるポップアップメニューを、フローティングシートに表示します。スタイルシートの切り換えだけでなく、 HTML による物理装飾をも切り換えの対象としてます。状況によって下記のような選択肢があらわれます。

  • デフォルトで適用されてるスタイルシート(提供されてる場合に出現)
  • 代替スタイルシート(提供されてる場合に出現)
  • HTML 記述で固められた「物理装飾」(スタイルシート皆無の場合に出現)
  • それらすべてのスタイルを無効(「スタイル無効化」と同じ)
  • ページ余白のシングルクリックでシート表示・非表示の切換。
  • 一旦シートを表示させると、別のページに移動するまでスクロールがちと重くなります。
  • ページのスクロール位置によっては、ポップアップメニューがとんでもない場所に表示されます。 MacIE5 または MacOS のバグくさい。ページ先頭まで戻れば正常位置に出ます。
  • 特定条件下にて、CSS スタイルが完全に切り換わらず、効果が一部残ったり表示崩壊する場合があるです。 MacIE5 のバグです。
  • 独自にスタイル選択スクリプトを提供してる一部ページにて、代替スタイルが選択肢に出てこない場合があります。
  • JavaScript ON 必須。
  • フレーム内のページには適用不能。

スタイル無効化

製作者がページへ施したスタイル指定を無効化します。 CSS のスタイルを無効化するのはもちろん、 <font> だの <b> だのが乱舞してるレガシーな HTML 記法のデザインをも無効化します。

適用後は、あたかも文書構造のみを記した HTML であるかのような表示になります。<font><b> などの「物理装飾要素」の効果を排除。テーブルセルには点線枠を付加。

  • 特定条件下にて、 CSS のスタイルを無効化しきれず、一部効果が残ったり表示が崩壊する場合があるです。これは MacIE5 のバグです。
  • JavaScript ON 必須。
  • フレーム内のページには適用不能。

キーパレット

表示中ページに設定されているアクセスキーの一覧を、フローティングシートに表示します。ただし <a> 要素に設定されたアクセスキーのみの一覧です。

  • ページ余白のシングルクリックでシート表示・非表示の切換。
  • 一旦シートを表示させると、別のページに移動するまでスクロールがちと重くなります。
  • JavaScript ON 必須。
  • フレーム内のページには適用不能。

このアイテムは ecco さんの発案によるものです。さんくすー。

見出し一覧シート

表示中ページの見出し( <h1> とか)の一覧を、フローティングシート表示します。一覧をクリックすることで、その項目へ飛べます。「 <h1> 等は文字の大きさを変えるタグである」とかカンチガイして誤用しているページに適用すると、ナニガナンダカ状態で苦笑モノであります。

  • ページ余白のシングルクリックでシート表示・非表示の切換。
  • 一旦シートを表示させると、別のページに移動するまでスクロールがちと重くなります。
  • 項目がたくさんあると画面に入りきらない事もあるけど、放置しとります。
  • JavaScript ON 必須。
  • フレーム内のページには適用不能。

引用元を表示

<blockquote> 要素や <q> 要素の「引用元」を、ページ中の該当箇所へ追加表示します。

cite 属性 に記された URL へリンクを張った状態で表示し、 title 属性が与えられていたら、その内容をリンク文字として利用しまっす。それら属性値が無い場合は、なにもしません。

  • JavaScript ON 必須。
  • フレーム内のページには適用不能。

ID/NAME を表示

ID 属性値が与えられている要素、NAME 属性値が与えられているアンカー <a> を探して、その該当箇所へ ID/NAME 属性値の内容をリンク文字として追加表示します。

日記ページのピンポイントリンクなどなど向け。

  • JavaScript ON 必須。
  • フレーム内のページには適用不能。

コメント暴露

HTML のコメントアウト部分( <!-- ほげほげ --> )を表示しちゃいます。暴露(笑)

  • 処理方式の変更が可能です。コメント中の HTML ソースを生かすか否か。詳細はスクリプトを見て下さい。
  • 初期状態は HTML ソースを生かす設定。 HTML の書かれ方によっては表示が崩壊する可能性があります。
  • JavaScript ON 必須。
  • フレーム内のページには適用不能。

URL へ飛ぶ

選択範囲中にある URL へジャンプします。選択範囲はある程度いいかげんでもおっけー。 URL 部分だけをかしこく拾います。

"http://" または "ttp://" または "ftp://" で始まる文字列が対象。

Google検索

選択範囲の文字列を検索語句として、Google で検索します。

リンクタグ 生成

現在表示中のページへ飛ぶためのリンクタグ (HTML) を生成して、クリップボードへ入れます。

<a href="ページURL" title="ページタイトル">ページタイトル</a>

というタグを生成しまっす。& や " や < や > といった「 HTML 的にヤバイ文字」は実体参照化するです。生成する HTML ソースがお好みに合わなければ、スクリプトをよしなに修正して下さい。

  • OS9.x, OSX 以前のシステムでは、Jon's Command OSAX を入れる必要があるかも知れません。
  • テキストエディタ mi の愛用者であるなら、これを使うよりも、 s.sawada さん作成の aTag を使うほうがラクチンです。オススメ。

文法チェック

Another HTML-lint で表示中ページの HTML 文法をチェックします。

  • 動作モードを変更できます。 Finder コメント欄にモード別の数字(一文字)を記入することにより設定します。コメント欄が 0 〜 2 以外の文字またはカラの場合、自動的に「モード 1 」となります。

    0
    文法チェックする HTML バージョン (DOCTYPE) を選択するダイアログを常に表示する。
    1
    HTML 中に DOCTYPE 宣言がある時はそのままチェック。無い時は選択ダイアログで選ぶ。
    2
    選択ダイアログは常に出さない( HTML-lint のデフォルト動作におまかせ)

    MacOSX での利用の場合、初期状態ではこの機能を利用できません。Script Editor でアイテムを開いて、アプレット(アプリケーション)として保存しなおせば OK です。

    コメント欄で設定する他に、スクリプト冒頭部分の書き換えでも変更できます。 MacOSX ではこちらを推奨。アプリ型式だと起動が遅いので。

  • 利用する Another HTML-lint CGI の URL を変更できます。詳細はスクリプトを見てください。初期状態では、ぼく(ありみかさとみ)が自前で設置した Another HTML-lint ミラーの CGI を利用する設定となってます。
  • Another HTML-lint の CGI が到達可能な Web サーバにあるファイルの HTML 文法しかチェックできません。ローカル HD 上の HTML ファイルの文法チェックには、以下のツールをオススメするです。

  • JavaScript ON 必須。
  • フレーム内のページには適用不能。

各種情報

全アイテム共通の注意事項

  • 動作確認は MacOS 9.2.1 + IE 5.1.3 (E), MacOSX 10.1.2 + IE 5.1.3 Carbon です。そのほかで動かなくてもそれはそれです。
  • 結構イイカゲンなシロモノです。MacIE が死んだり爆弾が出たりフリーズしたりしてもぼくは知りません。
  • (内容の)長〜いページに対して使用すると、処理に時間がかかるかもしれません。
  • アイテムを発動するタイミングが悪いと、うまく作動しなかったりします。リロードしてから再挑戦よろしく
  • フローティングシートを表示するものについて。シート上のリンク文字列が一見クリック不能のように見えるけど、クリックできます。これは MacIE5 の CSS ( position:fixed 関連)バグです。
  • アイテム適用後、IE の挙動が異様に重くなることがあります。一度ウィンドウを全て閉じてみてください。

DOM 処理系アイテムべんりセットあいてむ一覧で※印をつけたもの)は、適用先ページよっては全く動作しないことがあります。これは MacIE5 のバグまたは仕様が原因ようです…。

<meta http-equiv="Content-Script-Type" content="...">

これの記述され方いかんによって、動作したりしなかったりします。meta http-equiv="Content-Script-Type" というモノが書かれている場合、 content="..." 部分が下記のいずれかでないとダメっぽいです。

  • content="text/javascript"
  • content="javascript" (これは文法的にアヤシイ気がするけど…)

よって、以下のような記述になってると、動作しないということに…うーむむ。

  • content="text/script"
  • content="text/javascript; charset=云々"
  • content="text/javascript;"

技術情報

DOM 処理系アイテムは、AppleScript から MacIE5 に向かって JavaScript を発射して DOM 操作することで機能を実現してます。だから、これらは JavaScript ON が必須、ナノデス。

AppleScript から JavaScript を発射する方法は、たとえば以下のようなカンジでございます。

tell application "Internet Explorer"
    do script "location.reload();"
end tell

この AppleScript を走らせると、MacIE5 はページをリロードします。えらいカンタンなハナシです(笑)

らいせんす

GPL です。

改訂履歴

2002/02/12 (v2.1)
  • フローティングシートを表示するアイテムの使い勝手を向上。シングルクリックでの表示・非表示の切り替えを可能にした。
  • バグフィックスをあれこれ。
  • ライセンスを GPL に。
2002/02/09 (v2.0)
  • 「スタイル切り替え」「ナビシート表示」「キーパレット」「見出し一覧シート」「リンク先リスト」を新規に追加。
  • 「スタイル無効化」「引用元を表示」「 ID/NAME を表示」「コメント暴露」「文法チェック」を改良修正。
  • 全アイテムの名前をシンプルなものに変更。
2001/08/06 (v1.01)
  • DOM 処理ほうめんのアプレット 4 つ(「引用元表示」「 ID/NAME を表示」「 Author Style 無効化」「HTMLコメント暴露」)の実行時、IE のステータスバーに処理の進行状況を表示するようにしたです。
2001/07/28 (v1.00)
  • とつぜんバージョン番号があがる(笑)
  • 「引用元表示」「 ID/NAME を表示」「HTMLコメント暴露」を修正。これらを同じページに使用するたびに追加表示がどんどん増えてましたが、それを防止。ecco さんアイデアさんくす〜。
2001/07/26 (v0.05)
  • ecco さんが「 ID/NAME を表示」「 Author Style 無効化」をリライトしてくださったので、そっちへ差し替え。
2001/07/26 (v0.04)
  • 「HTMLコメント暴露」がマトモに動くように改善。
2001/07/25 (v0.03)
  • 「HTMLコメント暴露」「 URL へ飛ぶ (選択文字列)」「 Google 検索 (選択文字列)」「リンクタグ into ClipBoard 」の各アプレットを追加。
  • 「 HTML-lint で文法チェック」を完全 AppleScript 化。文法チェックする HTML バージョン (DOCTYPE) の選択を可能に。動作モード変更機能搭載。
2001/07/23 (v.0.02)
  • 「 ID を表示」アプレットに、アンカーの NAME 属性値も追加表示する機能を追加。(→「 ID/NAME を表示」)
  • 「 Author Style 無効化」アプレットを作成。動作は不完全。ぼくの技術的ゲンカイ。
2001/07/22 (v0.01)
  • ファーストリリース

Copyright © 1998-2006 ALIMIKA SATOMI/NYAN-NYAN-HANTEN.Created: 2001/07/23, Last-modified: 2002/02/12